2012年5月1日火曜日

ウルトラマンの世界についてです

ウルトラマンの世界についてです

ウルトラ兄弟とティガとダイナは多分違う世界でしょうが、

USAの3人やグレート、ガイア、コスモス、ネクサス、マックスはどういう世界観なんでしょうか?

できるだけいろんなウルトラマンの世界を教えてください







承知しました。出来るだけ多くの世界観を簡単に説明してみたいと思います。

ウルトラシリーズの世界観とは、大きく分けて以下の三通りに分けられると思います。



一、過去にウルトラマンの存在が確認されている世界

昭和シリーズの多くはこれに該当します。また、ダイナやメビウス、ゼアスもこの部類に含まれるでしょう。

これらは、要は過去にお馴染みのウルトラマンが存在していたことが前提となっているため、必ず何かしらのオマージュや客演が盛り込まれることが特徴です。質問者さんは、このあたりの世界観に関しては特に説明を求めておられないようなので割愛いたします。



二、怪獣の存在は確認されているがウルトラマンは確認されていなかった世界

これには一番最初のウルトラマンやセブン、コスモス、SEVEN Xなどが該当します。特にコスモスは、怪獣はごく一般的な存在として認識されているにもかかわらず、ウルトラマンは都市伝説的な存在として位置づけられていたようです。要はサンタクロースのようなものでしょうか。誰もが存在は知っているけれども、本気で実在すると思ってる奴なんかいないと、そういう感じの描かれ方でした。

SEVEN Xに至っては、そもそも初めからあの世界にはウルトラ戦士すら存在していません。別のパラレルワールドからウルトラセブンが駆けつけたという設定ですので、数ある中でも異色と言えるでしょう。



三、ウルトラマンを含め怪獣などの巨大生物すらまともに確認されていなかった世界

これに該当するのが、ウルトラマンティガやウルトラマンガイア、ネオス、ネクサス、マックスなどです。また、おそらくザ★やUSA、グレート、パワードもこれに含まれるものと思われます。当然この設定の都合上、今挙げたもの同士は絶対に世界観が交わることのないオンリーワンの世界です。

これらの世界の多くに共通するのは、それまで怪獣というものが確認されていないにもかかわらず、急に怪獣なりウルトラマンなりが登場するようなことになってしまうため、何らかの“きっかけ”が描かれるのが特徴です。

例えば、ネオスでは300万年に一度太陽系が通過する謎の暗黒星間物質・ダークマターが怪獣出現の引き金となりますし、ネクサスではザ・ワン、グレートではゴーデス、USAではソーキンモンスターなどがたまたま地球に飛来したことが後の災厄の元凶となりました。ティガでは、超古代人類のタイムカプセルが2007年の地球に飛来したことが全ての始まりになりましたね。

とかく世界観が細かく設定されているのもこのタイプの特徴で、ガイアでは1999年に起こる根源的破滅招来体による人類の滅亡を防ぐべく、地球の意思によって世界中で同時多発的に天才的な頭脳を持った少年少女・アルケミースターズが誕生し、来るべき破滅に備えて秘密裏に対根源破滅地球防衛連合・GUARDが結成された…ということになっています。

マックスは、21世紀の地球環境の激変が遂に空想の産物と思われた怪獣を誕生させた…ということになってはいますが、かつてはメトロン星人が過去に暗躍していたような演出もあるなどはっきりしていません。そもそもマックスは、1話1話で設定や世界観などがガラリと変わるということもアリ、という番組なのであまり深く考えると逆に肩透かしを食らうでしょう。



とかく様々なウルトラマンが一同に会するようになったのは、ごく最近のことです。それまでは、昭和シリーズは昭和シリーズとして置いておき、平成シリーズは、ダイナはティガの続編という例外はあれど、一つ一つの作品が独立しそれ自体で完結した世界として描かれてきました。ある意味、このような質問が出るようになったこと自体に、時代は変わっているんだな~とつくづく感じ入ります。








Q~マン~セブン~ジャック~エース~タロウ~レオ~80~メビウス~ゼロは同じ世界観です。



ティガ~ダイナは同じ世界観です。



ジョーニアス・ゼアス・ガイア・ナイス・コスモス・ネクサスは独立した世界です。



USA・グレート・パワード・ネオス・マックス・ボーイはウルトラ銀河伝説でウルトラ兄弟とともにM78星雲にいるのでQ~ゼロと同じ世界観だと思います。



ウルトラセブンXは最後にダンとアンヌが登場したのでQ~ゼロ世界のどこかの時間だと思います。







細かいことは抜きに、ざっくり書いていきますね。



「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」「ウルトラマンT(タロウ)」「ウルトラマンレオ」「ウルトラマン80」「ウルトラマンメビウス」は、現在では同一の世界観を共有していることになっています。これらの作品に登場するウルトラマンは、レオ・アストラ兄弟などを除き、基本的にM78星雲・光の国の出身者で、主人公のウルトラマンたちはみな「ウルトラ兄弟」の一員です。



「ウルトラマンUSA」「ウルトラマンG」「ウルトラマンパワード」のウルトラマンたちもM78星雲出身のウルトラマンなので、かつては「Q」~「80」と世界観を共有しているとみなされていました。しかし、世界観の共有について劇中で特に明言されていないため、別次元の世界観であるとみなすこともできました。また、「ウルトラマンゼアス」はかつて初代ウルトラマンが戦っていた地球を舞台にした作品であり、こちらは明らかに「(初代)ウルトラマン」と世界観を共有しています。



ところが、「メビウス」の登場によって、これらの状況は大きく変化しました。「USA」「G」「パワード」「ゼアス」は、「Q」~「80」と世界観をまったく別にしてしまったのです。というのも、「メビウス」で「ウルトラマン80が地球を去ってから25年間(1981~2006年)、ウルトラマンも怪獣も地球上に出現していない」という設定が登場し、その25年の間に「USA」「G」「パワード」「ゼアス」のストーリーを組み込むことができなくなってしまったからです。



現在では「Q」~「メビウス」がM78星雲系世界観の「正史」となっており、「USA」「G」「パワード」「ゼアス」は正史の中に位置しない別次元の世界観として位置づけられています。



他にも「ウルトラマンネオス」という作品があり、宇宙警備隊やゾフィーの登場など、M78星雲系の設定をふまえた作品になっているのですが、正史には組み込まれていません。そもそもこの作品では、「今まで地球上に怪獣が出現していなかった世界」を採用しているため、M78星雲系の世界観と同一にするには矛盾が生じてしまうのです。また、「ウルトラマンマックス」の主人公ウルトラマンマックスもM78星雲出身なのですが、こちらも「今まで地球上に怪獣が出現していなかった世界」を採用しているので、M78星雲系の正史の世界観とは別次元です。ただ、マックスは地球を去る間際に「別の宇宙に帰らなければ…」というふうなことを言っているので、「Q」~「メビウス」の世界から時空を超えてやってきた可能性は残されています。



他に、「ザ☆ウルトラマン」「平成ウルトラセブン」「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンダイナ」「ウルトラマンガイア」「ウルトラマンコスモス」「ウルトラマンネクサス」「ULTRASEVEN X」がありますので、こちらも説明させていただきます。



「ザ☆」は他の作品と世界観を共有しておらず、独立しています。



「平成ウルトラセブン」は「ウルトラセブン」の直接の続編作品であり、他のウルトラ作品が入り込む余地はありません。「平成ウルトラセブン」は他のウルトラ兄弟が存在しないという設定になっています。



「ティガ」は「ダイナ」と世界観を明確に共有しています。「ダイナ」は「ティガ」の続編的位置づけです。じつは「ティガ」→「ダイナ」のように、世界観を明確に継承しているウルトラ作品は他にありません。



「ガイア」も他の作品と世界観を共有しておらず、独立しています。



「コスモス」も他の作品と世界観を共有しておらず、独立しています。



「ネクサス」も他の作品と世界観を共有しておらず、独立しています。しかし、主人公のウルトラマンネクサスはかつてM78星雲系の世界に時空を越えて現れ(このときはネクサスではなくウルトラマンノアの姿で登場)、そこでウルトラ6兄弟(ゾフィー・ウルトラマン・セブン・ジャック・エース・タロウ)と共闘したことがあるという公式設定があります。ですから、まったく他の世界観から独立しているというわけでもありません。



「ULTRASEVEN X」は別次元からやってきたセブンがULTRASEVEN Xとなって戦うというストーリーです。別次元からやってきたセブンは、どの世界観のセブンなのかは不明です。



以上の世界観を個別に列記すると、以下のようになります。

①「Q」~「メビウス」の世界(M78星雲系の正史)

②「USA」の世界

③「G」の世界

④「パワード」の世界

⑤(「ウルトラマン」→)「ゼアス」の世界

⑥「ネオス」の世界

⑦「マックス」の世界

⑧「ザ☆」の世界

⑨「セブン」→「平成セブン」の世界

⑩「ティガ」→「ダイナ」の世界

⑪「ガイア」の世界

⑫「コスモス」の世界

⑬「ネクサス」の世界

⑭「ULTRASEVEN X」の世界

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