ウルトラマンが3分間しか戦えないのはセットの制作費節約のためって本当ですか?
円谷プロ監督の満田かずほ氏によると、特撮部分に使用できる予算の都合で、目安として3分間になったそうです。
ただし、変身時間が3分間と本編内で厳密に設定されたのは『帰ってきたウルトラマン』からです。
初代『ウルトラマン』では、エネルギーが足りなくなるとカラータイマーが赤色になって点滅する、という設定にとどまっています。
実際にはその後のシリーズも含め、話によって3分以上変身して戦っていたり、2回以上変身したりしています。
TVシリーズでは最新作になる『ウルトラマンメビウス』では3分間制限が撤廃され、『ウルトラマン』当初の設定に戻っています。
セット云々よりも、
当時としては
「カラー」作品内で
「オプチカル合成(スペシウム光線とかレーザー光とか)」を
ふんだんに使うと、目ん玉飛び出る制作費になるので
合成部分(特にヒーローの部分)は少なめに!
とのTBSとの取り決めがあったようです。
その折合いで
「ウルトラマンは数分間しか戦えない」設定です。
特撮(特にミニチュア使用)は予算がかかり過ぎるので30分番組の1/10の3分間・・
ボクシングの1ラウンド・・
当時の(今でも?)スーパースター 長嶋茂雄の(現役時代の)背番号・・
等 複合的に加味して3分間に決定したらしいです・・・
制作費の問題はあったらしいですが、制作費節約のため・・・ではなかったようです。
3分間というのは、怪獣とウルトラマンが戦って、ビルのパノラマを壊してもいい、予算ギリギリの時間だったらしいです。
節約というよりは、3分過ぎると大赤字になってしまう、予算ギリギリの状態。ということになりますね。
確かに制作費の問題は大きいようです。
セブンのころなどは、時には予算の不足のため壊しなしでとかいう依頼もあったということを、脚本の市川森一氏のインタビュー映像で見たことがあります。
ただ、制作費のためといっても、際限なく戦えるより、ドラマとしての中身をしっかり作る上では、良い設定だったのではないかと個人的には思います。そうでなかったら、下らないものになって、40年以上にわたって作られるということはなかったかもしれないと思います。
あと、スーツアクターの負担を軽減する上でも良かっただろうと思います。
セットを作ってウルトラマンと怪獣が戦って、
セットを壊したりして、それに耐えうる撮影時間が
3分位だったのです。
節約というよりそれ位の予算しかなかったのです。
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