ウルトラマンの着ぐるみ?
僕が、ウルトラマンを見て感じていたことなのですが、「ウルトラマンメビウス」に出てきたウルトラマンはすごくきれいな感じで、顔に傷一つありません。しかし、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」や「超ウルトラ8兄弟」に出てくるウルトラマンは、顔がごつごつしてるし目が少しつり目なので、がっかりしました。なぜあんな風になっているのでしょうか。また、なぜ着ぐるみを使い分けるのでしょうか。
劇場版「メビウス&ウルトラ兄弟」に登場した初代ウルトラマンは、43年前の放送当時の初期話数で使用された、通称「Aタイプ」のマスクを再現しているのです。
Aタイプのマスクは、口を動かせるようにラテックスというゴムで作られ、口の部分が開いているのが特徴なのですが、思ったほどの効果が挙げられず、ゴム素材の為にシワも寄り、撮影の度に劣化していった為、同じ型から、今度はFRPというグラスファイバー製のマスク、通称「Bタイプ」のマスクが作られました。これが放送中盤のマスクです。さらに、番組後半に完全に新規の型から作られたのが、現在もウルトラマンのスタンダードなマスクとなっている「Cタイプ」です。TV版メビウスの初代ウルトラマンは、通常通りCタイプのマスクが使われた為、劇場版と違ってしまったのです。
劇場版ではゾフィーや帰ってきたウルトラマンと同じ画面に並ぶので、区別しやすいようにという配慮と、メビウスが「ウルトラマン40周年記念作品」である為、原点回帰の意味で初期のAタイプを再現したのと、二通りの意味合いがあります。ちなみに、素材自体はラテックスではなく、FRPが使用されています。
余談ですが、公開が始まったばかりの劇場版「大怪獣バトル」に登場する初代ウルトラマンは、Bタイプのマスクが再現されていますので、見比べるのも一興かと思います。実は、初代のファンの間で人気が高いのは、このBタイプだったりします。
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